長ネギは白ネギや根深ネギとも呼ばれ、ネギの白い部分を主に食べます。和風だしの鍋料理では必ずと言ってよいほど使われていると思います。また鍋料理だけでなく、炒め物やお汁の具材としても重宝します。
このように利用範囲の広い長ネギですが、種から栽培すると収穫するのに半年以上かかってしまうので、当菜園では干し苗を購入し栽培しています。
今回は、家庭菜園で初心者が長ネギを干し苗から育てる方法とポイントを紹介します。
長ネギ栽培の基本データ
長ネギを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | ネギ科(ユリ科) |
土壌酸度(pH) | 6.0~6.5 |
連作障害 | なし |
発芽地温 | 20℃前後 |
生育適温 | 20℃前後 |
株間 | 5~8㎝ |
植え付けから収穫までの期間 | 約70~90日 |
長ネギ栽培のスケジュール
鍋料理が食べたくなる12月に収穫ができるように、9月に干し苗の植え付けを行います。長ネギの干し苗からの栽培スケジュールを表にしています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
長ネギの育て方
土づくり
植え付けの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。プロ農家の方は苗の植え付け時に植え溝に堆肥と肥料を入れているようですが、手間を省くため畝全体に施肥しています。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2㎏ |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約100g |
肥料 | 高度化成肥料14-14-14 | 1㎡あたり約100g |
苗の植え付け
植え付ける前に、畝の中央に深さ20~25cmの植え溝を掘っておきます。
今回は「九条太葱」の干し苗を購入しました。根から15cmぐらいの長さにカットし、2本ずつ植え付け、株が倒れない程度に土を被せます。
今回は植え付け直後に水をやってしまいましたが、根が腐ることがあるので植え付け後の水やりは不要です。数日たってから水を与えましょう。
土寄せ
分けつ部(葉が分岐している部分)が地表に出てくると土寄せします。成長に合わせて収穫までに3~4回土寄せします。土づくりの際に畝全体に肥料を施していますので、追加の肥料は与えませんでした。
収穫
太く大きく成長したものから順に収穫していきます。
株の両側の土を丁寧に掘り、株元近くを持ってゆっくりと引き上げます。
収穫した長ネギの白い部分の長さは25cm弱でした。30cm以上にするためには、植え溝をできるだけ深くし、追肥と土寄せをこまめにすることが重要であると思います。
長ネギ栽培のポイント
- 植え付け直後の水やりは不要。
- 植え溝をできるだけ深くする。
- 追肥と土寄せをこまめにする。
長ネギは干し苗からの栽培では比較的簡単に栽培できます。皆さんも育ててみたらいかがでしょうか。
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