アスパラガスは春が旬の緑黄色野菜で、サラダや炒め物、天ぷらなどいろんな料理に利用できます。個人的には豚バラを巻いて甘辛く炒めるのが一番美味しいと感じています。
野菜としては珍しく多年生植物で、冬に地上部分は枯れますが地下の株は残り、10年ほど毎年収穫ができます。
今回は、家庭菜園で初心者がアスパラガスを育てる方法とポイントを紹介します。
アスパラガス栽培の基本データ
アスパラガスを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | キジカクシ科(ユリ科) |
土壌酸度(pH) | 6.0~6.5 |
連作障害 | なし |
発芽地温 | 25~30℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
株間 | 50㎝ |
苗の植え付けから収穫までの期間 | 2年 |
アスパラガスの栽培スケジュール
アスパラガスを種から育てるのはレベルが高く、収穫までの期間が更に長くなってしまうので、ポットに入った苗を購入し育てます。
苗から育てるアスパラガスの栽培スケジュールを表にしています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
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アスパラガスの育て方
植え付け場所の決定と土づくり
アスパラガスは、いったん植え付けるとそこで10年ほど栽培することになるので、日当たりのよい邪魔にならない場所にすることが重要です。
場所を決定すると、苗の植え付けの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2㎏ |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約150g |
肥料 | 化成肥料8-8-8 | 1㎡あたり約150g |
苗の植え付け
畝の中央に穴をあけ、ポットの苗を植え付けます。今回は株間50cmで3株植えました。
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植え付けから2年目まで
苗を植え付けてから1年目と2年目は、収穫せずに株を大きく生長させることが重要です。
6月ごろ追肥①として化成肥料を1株あたり約150g施します。その後、茎が折れたり倒れたりしないように、支柱を立ててひもで囲います。また、株周りの草はこまめに除去します。
9月ごろ追肥②として化成肥料を1株あたり約150g施します。
12月頃になると地上部分が枯れてきます。この部分をそのままにしておくと病気の発生源となるので、地面から5cmほどのところで刈り取り、処分します。その後追肥③として1株あたり鶏ふん約2kg、化成肥料約150gを施し、土を株全体に被せます。
3年目以降の育て方
3年目の春から本格的な収穫が始まります。若芽の丈が20cmほどになると根元から切り取って収穫します。
春の収穫を控えめにして秋にも収穫する方法もありますが、当菜園では春のみ収穫し、その後はひたすら根に養分を蓄えさせています。
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6月になると収穫を終え、追肥①として化成肥料を1株あたり約150g施します。その後、茎が折れたり倒れたりしないように、支柱を立ててひもで囲います。また、株周りの草はこまめに除去します。
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_20190530_162945-e1580739346947-1024x839.jpg?resize=1024%2C839&ssl=1)
9月ごろになると、細く小さかった茎葉がかなり大きく生長してきており、追肥②として化成肥料を1株あたり約150g施します。
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12月ごろになると地上部分が枯れてきます。全体の8割程度茶色くなったら地面から5cmほどのところで刈り取り、処分します。その後追肥③として1株あたり鶏ふん約2kg、化成肥料約150gを施し、土を株全体に被せます。
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![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_20200113_112539-scaled-e1580740712543-954x1024.jpg?resize=954%2C1024&ssl=1)
3年目以降は、収穫から追肥③までを毎年繰り返します。
アスパラガス栽培のポイント
- 日当たりのよい邪魔にならない場所で育てる
- 苗を植え付けてから1年目と2年目は収穫せずに株を生長させる
うまく育てると10年収穫できるお得な野菜ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
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