当菜園では、黒系ブドウである藤稔(ふじみのり)という品種の苗木を購入し育てています。
1年目は植え付ける場所が決まらず、鉢植えで仮支柱を組んで育てました。
2年目に突入する前に、庭にブドウ棚を作り、庭に近い畑にブドウの苗木を植え付け、棚に誘引するという方針が決まりました。
この方針に従い、ブドウ棚を作ったあと、苗木を不織布ポットに植え替え、畑に植え付けました。
これまでの様子は以下のリンクで紹介しています。
家庭果樹|ブドウ栽培 ”Season1” 苗木購入から仮支柱まで
家庭果樹|ブドウ栽培 ”Season2” ブドウ棚をつくりました!!
家庭果樹|ブドウ栽培 ”Season2” ブドウの苗木を不織布ポットに植え替える
今回は、初収穫までの道のりを紹介したいと思います。
初収穫を目指して
2年目の4月
4月になると、新芽がふくらみ葉が開いてきます。(展葉)
そこから、さらに枝葉が伸びていきます。
そして、花穂と呼ばれるブドウの赤ちゃんができてきます。
2年目の5月
5月になると新梢が12本出そろいました。
若い木なので、1本の梢に花穂は1個にし、他は切除しました。(摘穂)
また、細くて勢いのない梢(3本)は、空枝(花穂なし)としましたので、花穂は合計9個です。
5月中旬になると、花穂整形と誘引を行いました。
花穂整形とは、上部の粒を切除して花穂の大きさを3.0~3.5cm程度にする作業です。
初めてなので、かなり適当です。
誘引とは、枝を水平に倒しワイヤーにひもなどで固定していくことです。
下の写真は、誘引後の様子です。
水平に倒すことができず、そのままの枝が2本あります。
5月下旬になると、開花が始まりました。
下の写真は、ブドウの開花の様子です。
これで花が咲いているのか?という感じですが、ブドウの開花とは、こういうものらしいです。
花房の80%程度開花するタイミングをとらえて、無核化する(種なしにする)ために、1回目のジベレリン処理(25ppm)を行います。
さらに15~20日後に、2回目のジベレリン処理を行います。2回目のジベレリン処理は、ジベレリン25ppmにフルメット200倍希釈を混用して処理します。
2年目の6月
2回目のジベレリン処理は、6月上旬になりました。
6月中旬になると、ブドウの葉が穴だらけになっていることに気が付きました。
よく観察すると、黄色い毛虫が大量に発生しており、ブドウスカシクロバの幼虫でした。
今回は割りばしで捕殺していきましたが、100匹くらいはいましたので、来年からは何か消毒する必要があります。
2年目の7月
毛虫騒動のあとは、特に問題なく果粒が肥大していきました。
そして7月中旬になると、果粒がほんのりと赤くなってきましたので、袋掛けをしました。
2年目の8月
8月下旬、ついに初収穫の時がやってきました。
1粒食べてみて十分甘かったので、収穫適期と判断しました。
収穫した房は9房です。
大きな房でも200g程度で、売られているものの1/2~1/3の重さです。また、種が残っているものもありました。
ブドウを初めて収穫して
苗木を購入してから2年目で収穫できたのは、とてもうれしかったです。
根域制限栽培をしているので、早くに収穫できたと考えています。
また、課題も色々と発生しました。
- 花穂整形を適正にし、果房を大きくする
- ブドウスカシクロバなどの害虫対策をする
- ジベレリン処理を適正にし、確実に種なしにする
などが、主なところです。
来年はさらに主枝が伸びてくるので、20房以上は収穫したいと思います。
コメント
こんにちわ。
ブドウ栽培に興味がわいて、こちらにたどり着きました。
とても参考になりました。
5月に買ってきたブドウ苗は、藤稔が1本、シャインマスカットが4本ですが、1本は友人に譲って、1本は家の者に折られてしまい、残る1本と2本を13号の鉢植えで、大事に大事に育てています。
多分、このまま鉢で育てるようになるかな・・・・・
しんちゃん様の藤稔の形のきれいなこと、感激ですね!
こんなきれいなブドウが成ったらうれしいですが、
私の藤稔も来年実を着けてくれるかな~と夢見ます(笑)
また見せてください。
時々覗かせていただきます。
こんにちはー
参考になってよかったです。
私、ブドウ栽培初めてだったので、かなり手探り状態たでした。なので、収穫できたときはかなり嬉しかったです。
収穫目指してがんばってください✨