家庭果樹|ブルーベリーの挿し木にチャレンジ!!①挿し木開始から発根確認まで

果物

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の小果樹で、初心者にも育てやすいことから家庭果樹としてとても人気があります。

梅雨から夏にかけて青紫色の果実が収穫できるだけでなく、春にはベル形の白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉が楽しめます。また、樹高が低く剪定などの手入れがしやすく、無農薬で放任栽培ができるのも人気がある理由であると思います。

日本で栽培されているブルーベリーは、主にハイブッシュ系(更にノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系に分かれる)とラビットアイ系であり、同じ系統の異なる品種を2種類以上一緒に植えることで、より実付きが良くなり大きな実がなる特徴があります。

今回は、現在育てているブルーベリーの木(ラビットアイ系)から枝をとり、挿し木に挑戦したので紹介したいと思います。

ブルーベリーの基本データ

ブルーベリーを育てるときに参考とする基本データを表にまとめています。

科目 ツツジ科
草丈・樹高 1~2m程度(ラビットアイ系)
耐寒性 弱い(ラビットアイ系)
耐暑性 強い(ラビットアイ系)
花色 白、ピンク
開花時期 4~5月
収穫時期 6~9月

挿し木の種類と方法

ブルーベリーの挿し木には、『休眠枝挿し』(きゅうみんしざし)と『緑枝挿し』(りょくしざし)の2つの方法があります。

休眠枝挿しは、冬の剪定で切り落とした枝を低温で保存したものを使用するか、挿し木の直前に切り取った枝を使用します。いづれの場合も前年に伸びた若い枝を用い、3~4月に挿し木を行います。

緑枝挿しは、夏剪定したときにできる新梢(その年に新しく伸びた枝)を使って挿し木をする方法で、6月頃に行います。

比較的ゆっくりと生長する休眠枝挿しの方が栽培が容易であることから、今回は挿し木の直前に切り取った枝を使用する休眠枝挿しを行いました。

挿し木をする

土とプランターの準備

ブルーベリーは、酸性の土壌を好む(pH5.0程度)ため、挿し木をする土はピートモスと鹿沼土を1:1の割合で混ぜたものを使用します。

ピートモスと鹿沼土

バケツにピートモスを入れ、水を加えて十分練ったあと鹿沼土を加え混ぜ合わせます。

プランターは小型のものを用意し、鉢底ネットと鉢底石を入れたあと、土を入れていきます。

土とプランター

挿し木に用いる枝を採る

挿し木に用いる枝は、前年に伸びた若く勢いのある枝を使用します。

枝を切り取り、水に浸けておきます。

挿し木に使う枝

枝を分割して挿し木をする

切り取った若い枝を、さらに10cm程度になるように分割します。

そして下の写真のように、株元の方をナイフで片側は2cm程度、反対側は1cm程度斜めに削ります。

このあと全体の3分の1程度を土に挿します。

株元を斜めに削る

ピンクがかった花を咲かせるブルーベリーの枝を6本挿し木しました。

6本挿し木

このあと白い花を咲かせるブルーベリーの枝を2本追加し、合計8本の挿し木となりました。

挿し木をしてからの管理と様子

プランターを軒下に置き、乾燥しないように毎日水を与えました。

下の写真は、挿し木をして1ケ月が経過した様子です。どの枝にも葉が展開したのですが、根はまだ出てきていません。

挿し木から1ケ月後の様子

挿し木をして2ケ月が経過しました。

下の写真のように、№1,2,3,5は葉が残っていますが、№4,6,7,8は枯れてしまいました。

挿し木から2ケ月後の様子

更に1ケ月が経過し、挿し木をしてから3ケ月後の様子です。

2ケ月後の様子と大きな変化はありませんでした。

挿し木から3ケ月後の様子

挿し木をしてから発根するまで3ケ月必要と聞いていたので、ここで枝を抜き、根の状態を観察することにしました。

下の写真は、№3の根の様子です。確かに発根しているのが確認できました。

ブルーベリーの挿し木をしてみて

今回8本挿し木をしたのですが、分割する前は3本の枝です。

下表のように、挿し木をするために採取した枝の良しあしが、結果に大きく影響していると思われます。

№1
× × × ×
1本の枝 1本の枝 1本の枝

今後は、どのような枝を選べば成功しやすくなるのかを調べたいと思います。

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