パイナップルは、南国ムード漂うトロピカルフルーツです。フィリピンやタイなどの熱帯地域で盛んに栽培され、日本に輸入されています。最近では台湾産や沖縄産のパイナップルもかなり流通しています。
パイナップルを1本丸ごと購入するとヘタが付いています。ヘタを切り落として捨ててしまう方が多いと思いますが、このヘタを使って再生栽培ができることをご存じでしょうか?
私が初めてヘタの再生栽培をしたときは、わずか20日で枯れてしまいました。栽培開始が11月で気温が低かったのが主な原因であると思います。(パイナップルの生育適温は20~30℃)
今回は、気温がある程度上昇してくる3月から栽培を開始しました。
水耕栽培で根を出させ、鉢に植え付けるところまで何とかたどり着けましたので紹介したいと思います。
パイナップルの基本データ
パイナップルを育てるときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | パイナップル科 |
草丈・樹高 | 50~80cm |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫 |
開花時期 | 5月 |
収穫時期 | 8~9月 |
ヘタの再生栽培
パイナップルからヘタをとる
完熟したパイナップルを購入し、ヘタをとります。実の部分が動かないように押さえ、ヘタをねじるようにして切り離します。
そのあと、ヘタの下半分くらいの葉をカットして短くしました。
後で気づいたのですが、葉をカットするのではなく葉を取り除く方が発根のためには良いようです。
水耕栽培を開始(3/2)
ヘタを2~3日乾かしたあと水を入れたコップに挿し、水耕栽培を開始しました。
今回は発根材は使用していません。
発根を確認(5/7)
ヘタの下の方の、葉と葉の間から根が出ているのを発見しました。
鉢に植え替える(6/15)
6月半ばになると、根が10cm近くまで伸びてきたので、水耕栽培から鉢植え栽培に切り替えることにしました。
パイナップルは酸性の土壌を好むので、鉢に入れる土は「鹿沼土」と「花と野菜の土」を7:3の割合で混合したものを準備しました。
ちょっと深めの5号鉢があったので、これを使うことにしました。
土を入れ、ヘタを丁寧に植え付けます。そのあと水をたっぷりと与え、日当たりの良い場所で育てます。
ヘタを育ててみて
今回の栽培実績です。
日付 | 栽培開始からの日数 | |
水耕栽培開始 | 3/2 | ー |
発根を確認 | 5/7 | 66日 |
鉢上げ | 6/15 | 105日 |
今回2回目のチャレンジですが、何とか発根し鉢上げまできました。果実を収穫するまではまだまだ長い道のりですが、気長に育てていこうと思います。
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