冬になるとアツアツのおでんや鍋料理、豚汁などが食べたくなります。その時に大活躍するのがダイコンです。家庭で採れた新鮮なダイコンを使うと、料理がより一層おいしく感じられます。
今回は、家庭菜園で初心者がダイコンを育てる方法とポイントを紹介します。
ダイコン栽培の基本データ
ダイコンを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | アブラナ科 |
土壌酸度(pH) | 5.5~6.5 |
連作障害 | あり(輪作年限2~3年) |
発芽地温 | 25℃前後 |
生育適温 | 20℃前後 |
株間 | 25~30㎝ |
種まきから収穫までの期間 | 約60~100日 |
ダイコン栽培のスケジュール
ダイコン栽培には、おもに春まきと秋まきとがありますが、初心者には秋まきの方が作りやすいです。秋に種をまいて冬に収穫する「秋まきダイコン」の栽培スケジュールを表にしています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/11/ダイコン3.png?resize=789%2C158&ssl=1)
ダイコンの育て方
土づくり
種まきの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり2㎏ |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり100~150g |
肥料 | 高度化成肥料14-14-14 | 1㎡あたり100~150g |
ダイコンは根が非常に深く伸びるので、土づくりの際にはできるだけ深く耕すことが重要です。また、根の先端に石や土の塊などの障害物があると股根になってしまうので、これらの障害物を取り除いておくことも重要です。
種まき
ダイコンは直根性の根菜類であるため、植え替えができません。だから種の直まき栽培をします。今回は、「ホク!ホク!おでん大根」と「耐病総太り」の2種類の種をまきました。
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/10/IMG_20190919_154820.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/10/IMG_20190919_162557.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
種は、30㎝間隔で1ヶ所に4,5粒ずつの点まきが基本ですが、今回はスジまきをして間引きながら最終的に株間30㎝にしました。畝に深さ3cmくらいの溝を入れ、種をまいていきます。その後、土を1㎝ほど被せ寒冷紗で覆って発芽を待ちます。
間引きと追肥
種まきから1カ月くらいすると葉が15cm程度になるので、間引きをします。このとき、芯食い虫に害されている苗も除去しておきます。
写真の下半分が「ホク!ホク!おでん大根」で、上半分が「耐病総太り」です。「耐病総太り」の方が発芽状態が良かったです。ちなみに間引きをした苗は、おひたしや漬物としていただきます。間引き後、追肥として条間に鶏ふんと化成肥料を施します。
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![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/10/IMG_20191008_105106-e1577619366933-745x1024.jpg?resize=745%2C1024&ssl=1)
収穫
根の直径が10㎝くらいになり、外側の葉が倒れてくると収穫の時期となります。
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_20191222_132609.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
同じような太さの大根を2本採ったのですが、長さがかなり違っています。「ホク!ホク!おでん大根」は約20cm、「耐病総太り」は約30cmです。「耐病総太り」の方が、成長がはやいと思われます。
![](https://i0.wp.com/wildgardenblog.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_20191119_155515.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
ダイコン栽培のポイント
- 土づくりの段階で、深く丁寧に耕し、石や土の塊などの障害物を取り除く。
- 植え替えができないので、種を畑に直まきする。
深めのプランターでも育てられますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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