ニンジンは、β‐カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。野菜炒めや肉じゃが、カレー、シチューなど和洋を問わず、日常の料理にかかせない野菜です。
今回は、家庭菜園で初心者がニンジンを育てる方法とポイントを紹介します。
ニンジン栽培の基本データ
ニンジンを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | セリ科 |
土壌酸度(pH) | 5.5~6.5 |
連作障害 | なし |
発芽地温 | 15~25℃ |
生育適温 | 15~22℃ |
株間 | 10~15㎝ |
種まきから収穫までの期間 | 約80~140日 |
ニンジン栽培のスケジュール
ニンジン栽培には、春まきと夏まき、秋まきがありますが、初心者には秋まきが作りやすいです。秋に種をまいて冬に収穫する「秋まきニンジン」の栽培スケジュールを表にしています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
ニンジンの育て方
土づくり
種まきの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2㎏ |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約150g |
肥料 | 高度化成肥料14-14-14 | 1㎡あたり約100g |
ニンジンは、根の先端に石や土の塊などの障害物があると股根になってしまうので、これらの障害物を取り除き、よく耕しておくことが重要です。
種まき
ニンジンは直根性の根菜類であるため、植え替えができません。だから種の直まき栽培をします。今回は、「黒田五寸」の種をまきました。
畝に深さ1cmくらいの溝を条間15㎝で3本入れ、種をまいていきます。その後、土を5㎜ほど被せ、寒冷紗で覆って発芽を待ちます。発芽率は70%以上となっていますが、発芽までに土が乾燥すると発芽率がかなり悪化しますので、乾燥しないよう水を与えます。
間引きと追肥
種まきから1.5ヶ月くらいすると葉が15cm程度になるので、間引きをします。プロ農家の方は、2,3回間引きをしていますが、我が家では1回で株間10~15㎝に間引き、その後追肥をします。追肥は、鶏ふんと化成肥料を1㎡あたりそれぞれ約50gです。
なお間引いた苗は、おひたしにしていただいています。
収穫
ニンジンは、土の中でゆっくり成長していきます。根の直径が4~5㎝くらいになってくると収穫の時期となります。根元近くを持って折れないように引き抜きます。
ニンジン栽培のポイント
- 土づくりの段階で、石や土の塊などの障害物を取り除く。
- 植え替えができないので、種を畑に直まきする。
- 種まきから発芽まで土が乾燥しないようにする。
深めのプランターや植木鉢でも育てられますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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