家庭菜園|パプリカを種から育ててみた!

野菜

パプリカは、赤・黄・オレンジなどカラフルな色合いで、料理に使用すると華やかさが格段にUPします。このため、オシャレなレストランの多くが使用していると思います。しかしながら、1個あたりの値段がピーマンの5倍前後しますので、家庭の食材としては購入を躊躇する場合もあると思います。

そこで、「購入せずに家庭菜園で栽培しよう!」となるわけですが、栽培開始から収穫できるまでの日数がピーマンと比べてかなり長くかかります。栽培日数が長くなると、病気になったり、虫の被害にあうリスクが高くなります。

このようなリスクをあらかじめ把握したうえで、今回パプリカを種から育ててみましたので紹介します。

パプリカ栽培の基本データ

パプリカを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。

科目 ナス科
土壌酸度(pH) 6.0~6.5
連作障害 あり(輪作年限4~5年)
発芽地温 25~30℃
生育適温 20~30℃
株間 40~50cm
種まきから収穫までの期間

約4~5か月

パプリカを育てる

種まき・育苗(4月上旬)

今回は、トーホク交配の『パプリカ』を購入しました。

種は果実と同じ色に着色されており、うまくいけば肉厚でカラフルなパプリカができます。

パプリカの種

1つのポットに種を3粒ずつまいて、水を十分与えたあと新聞紙で覆います。発芽したら新聞紙を取り除き、光をあてて育てます。苗が生長してくると、生育の良いものを1本残して他は間引きます。

土づくり(5月下旬)

ポットで育苗している間に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕します。その後、雑草防止のため黒マルチシートで畝を覆っておきます。

堆肥 醗酵鶏ふん 1㎡あたり約3kg
石灰 有機石灰 1㎡あたり約100g
肥料 化成肥料8-8-8 1㎡あたり約100g

植え付け(6月上旬)

苗の本葉が8枚程度まで育ったら、畑に植え付けます。黒マルチシートを破って植え穴を掘り、水を十分入れて湿らせた後にポットの苗を植え付けます。

苗は生育の良いものを選び、赤1本と黄1本を植え付けました。風で茎が折れるのを防ぐため支柱を立てて紐で固定しました。

植え付けの様子

生育中の様子(7月下旬)

赤色のパプリカは、一番花が咲いた頃に病気(青枯れ病?)になってしまい、残念ながら株ごと引き抜き処分しました。下の写真は、7月下旬の黄色のパプリカの様子です。順調に生育しています。

生育中の様子

長期栽培によるリスクへの対策(6月上旬~)

梅雨の時期に雨が続くと実が腐ってしまうので、雨除けを設置しました。トマト用の簡易的な雨除けなので、背が高く支柱にビニールを被せただけのものです。

簡易雨除け

梅雨があがり、高温多湿な時期になると虫による被害が発生してきます。特に「タバコガ」という蛾の幼虫が実の中に入り込み、内部を食べることが多発しました。

タバコガの幼虫
内部を食害されたパプリカ

そこで、排水口に使用する不織布タイプのネットを用意し、パプリカに被せました。被せるタイミングが難しいのですが、実がある程度大きくなり黄色く色づく前に被せるのが良いと思います。

害虫対策

収穫(8月下旬)

実の全体が緑色から黄色に変わったら収穫です。

思っていたよりも縦の長さが短く、カボチャのような形状でした。

収穫

パプリカを育ててみて

今回の栽培実績です。

  日付 種まきからの日数
ポットへの種まき 4/9
苗の植え付け 6/10 62日
初収穫 8/28 141日

種まきから初収穫まで141日かかりました。長かったです。でも、収穫できた時の喜びはひとしおです。長く世話しなければいけないから喜びが倍増するのかもしれません。できれば赤色のパプリカも収穫したかったのですが…。

収穫するまでの道のりは長く、困難が多い野菜ですが、チャレンジし甲斐があります。チャレンジ精神が旺盛な方は、是非栽培してみてください。

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