ブロッコリーは、茹でると鮮やかな緑色になり、それだけでかなり食欲がそそられます。マヨネーズをつけてそのまま食べてもおいしいし、サラダやグラタン、シチューなどに使うと見た目も華やかな料理になります。また、お弁当にも大変使いやすい食材です。
このように使い勝手の良いブロッコリーですが、食べている部分は、花のつぼみと茎です。収穫せずに放置しておくと、つぼみが開花し黄色い花がたくさん咲きます。
今回は、家庭菜園で初心者がブロッコリーを育てる方法とポイントを紹介します。
ブロッコリー栽培の基本データ
ブロッコリーを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | アブラナ科 |
土壌酸度(pH) | 6.0~6.5 |
連作障害 | あり(輪作年限2~3年) |
発芽地温 | 20~25℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
株間 | 40㎝ |
種まきから収穫までの期間 | 約100~145日 |
ブロッコリー栽培のスケジュール
ブロッコリー栽培には冬まきと夏まきがありますが、冬まきでは育苗するのに加温が必要となるので、初心者には夏まきの方が作りやすいです。夏に種をまいて冬に収穫する「夏まきブロッコリー」の栽培スケジュールを表にしています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
ブロッコリーの育て方
種まき・育苗
今回はダイソーの種を購入しました。種袋には、生産地がチリで品種はサリナスアーリーと書いてありました。
家庭菜園で栽培するのには十分な種の量です。
ポットに培養土を入れ、深さ1cm程度の穴をあけ、種を3粒まきます。覆土をして水を十分与え発芽を待ちます。
発芽後、適宜間引きをして1本立ちにします。
土づくり
苗の植え付けの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2㎏ |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約100g |
肥料 | 高度化成肥料14-14-14 | 1㎡あたり約100g |
苗の植え付け
本葉が4~5枚になったら畑に植え付けます。
穴を掘り、殺虫剤のオルトランをひとつまみ入れたあと植え付けます。植え付け後は十分に水を与えます。
害虫の被害を抑えるため、植え付け直後から防虫ネットをトンネル掛けします。
なお、栽培する数が少ない場合は、種から育てるのではなくホームセンター等で苗を購入しスタートすれば良いと思います。
下の写真は、購入した苗で「ハイツ」という中早生種です。
追肥と害虫の駆除
本葉が7~8枚になったころ、追肥をします。株の周りに鶏ふんと化成肥料をそれぞれ50g程度施します。
ブロッコリーやダイコンなどのアブラナ科の野菜は、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)やコナガの幼虫が葉を食害します。こまめに点検し駆除します。
収穫
主枝の先端にできるつぼみ(頂花雷)の直径が10~15cmになると収穫します。頂花雷を収穫すると、側枝のつぼみ(側花雷)が成長してくるので、追肥と土寄せをして成長を促します。
側花雷は、頂花雷ほどは大きくならないので5cm程度で収穫します。
ブロッコリー栽培のポイント
- 苗の植え付け直後から防虫ネットをする。
- アオムシやコナガの幼虫をこまめに駆除する。
- 頂花雷を早めに収穫し、追肥と土寄せすると側花雷が成長し、長く収穫を楽しめる。
うまく育てば、ボリーム満点のブロッコリーが収穫できます。是非栽培してみてください。
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