家庭菜園|ロマネスコを苗から育てフラクタル構造を確認した!

野菜

皆さん、ロマネスコという野菜はご存じでしょうか?

ロマネスコは、アブラナ科アブラナ属の黄緑色をした野菜で、ブロッコリーやカリフラワーの仲間です。

ところが見た目が強烈で、表面に多数の突起があり、これらが螺旋状に並んでいます。さらにフラクタル構造をしている(後述)ことから、『世界一美しい野菜』と言われています。

今回は、ロマネスコの苗を購入し育ててみましたので紹介したいと思います。

ロマネスコ栽培の基本データ

ロマネスコを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。

科目 アブラナ科
土壌酸度(pH) 6.0~6.5
連作障害 あり(輪作年限2~3年)
発芽地温 20~25℃
生育適温 15~20℃
株間 40~50cm
定植から収穫までの期間

約90~110日

 

ロマネスコを育てる

土づくり(9月上旬)

苗を植え付ける1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。

堆肥 醗酵鶏ふん 1㎡あたり約3kg
石灰 有機石灰 1㎡あたり約100g
肥料 化成肥料8-8-8 1㎡あたり約100g

苗の購入と植え付け(9月下旬)

ホームセンターで苗を購入しました。

本葉が5~6枚で、ちょうど植え付けができる大きさまで育っていました。

購入した苗

畑に植え穴を掘り、殺虫剤のオルトランをひとつまみパラパラと散布した後、苗を植え付けました。

そのあと害虫の被害を防止するため、防虫ネットをトンネル掛けしました。

植え付けの様子

追肥と支柱立て(10月下旬)

植え付けた苗は順調に生長し、葉がかなり大きくなってきています。

この時期に追肥を行いました。株周りに化成肥料を約50g施します。

生育中の様子

ロマネスコは草丈が70~80cmになるので、風にあおられ茎が折れるのを防止するため、支柱を立てて茎を固定しました。

茎を固定

収穫(12月下旬)

つぼみの直径が15cm程度まで育つと収穫です。

表面にごつごつとした突起が多数あり、とても面白い野菜です。

収穫直前の様子

今回収穫したものは、直径12cm・高さ12cmで少し小ぶりでした。

なお、ロマネスコはブロッコリーと違い、脇芽が育つことはないので、収穫後には株を根ごと引き抜いて処分します。

直径約12cm
高さ約12cm

ロマネスコのフラクタル構造

ロマネスコが『世界一美しい野菜』と言われているのは、フラクタル構造をしているからです。

フラクタル構造とは、一部分を拡大してみても全体と同じような構造をしていることを言います。

下の写真は、

  • ・・・収穫したロマネスコ
  • ・・・の1つの突起を切り出したロマネスコ
  • ・・・の1つの突起を切り出したロマネスコ

これを見れば、ロマネスコがフラクタル構造をしているのが明らかです。

ロマネスコは、表面にある多数の突起が螺旋状に並び、さらにその突起がフラクタル構造をしているとても美しい野菜です。

ロマネスコを育ててみて

今回の栽培実績です。

  日付 植え付けからの日数
苗の植え付け 9/19
初収穫 12/21 93日

苗の植え付けから初収穫まで93日で、ほぼ基本データ通りの栽培でした。

本当に美しい野菜で、食べるのがもったいないくらいです。このような野菜が自然にできるのが不思議でなりません。

収穫できた時の感動はかなり大きいので、皆さんも是非栽培してみてください。

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