オクラと言えばネバネバした食感が特徴の夏野菜です。回転ずしの「イカオクラ軍艦巻き」をイメージする方が多いと思いますが、和え物や天ぷら、麺類へのトッピングなどいろいろと利用できる食材です。
オクラは、アフリカ原産で暑さに強く、とても育てやすい野菜です。また、栽培期間が長いので夏から秋までの長期間収穫が楽しめます。
今回は、家庭菜園でオクラを育てる方法とポイントを紹介します。
オクラ栽培の基本データ
オクラを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | アオイ科 |
土壌酸度(pH) | 6.0~6.5 |
連作障害 | あり(輪作年限2~3年) |
発芽地温 | 25~30℃ |
生育適温 | 20~30℃ |
株間 | 40~50cm |
種まきから収穫までの期間 | 50~60日 |
オクラ栽培のスケジュール
オクラは、種を畑に直まきしても、種をポットにまいて育苗してから畑に移植しても、どちらでもOKですが、当菜園では直まき栽培をしています。
オクラは、寒さに弱く10℃以下の環境では低温障害を起こすため、気温が上がる5月中旬から栽培を始めます。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
オクラの育て方
土づくり
種まきの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
また、雑草を防止するため黒マルチを張っておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約3kg |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約150g |
肥料 | 化成肥料8-8-8 | 1㎡あたり約100g |
種まき
今回使用する種は、昨年自家採種していた五角オクラと、丸莢オクラ『エメラルド』の2種類です。
どちらも、種は大きいのですが種皮が固いので、発芽を促すため一昼夜水につけたあと畑にまきます。
マルチに穴をあけ、一カ所に5粒ずつ種をまきます。株間40~50cmで、2条にまきます。その後1cmほど土を被せ、軽く鎮圧し、たっぷりと水を与えます。
間引き
種まきから10日ほどで双葉がしっかりとしてきます。生育のよいものを3本残し、他のものは間引きます。(基本的には一カ所3本立ちで育てています。)
下の写真のペットボトルを短く切ったものは、ネキリ虫対策として設置しています。
追肥
本葉が2~3枚出てくると、2週間に1回のペースで追肥を行います。
畝の中央のマルチに切れ込みを入れ、雨が多いときは化成肥料、雨が少ないときは液体肥料を与えます。
開花
草丈が30cmくらいになると開花が始まります。オクラの花はレモン色で、野菜の花とは思えないほど綺麗な花が咲きます。
収穫と摘葉
開花から4~5日で収穫できます。五角オクラは6~8cm、丸莢オクラは10~12cmで収穫します。
なお収穫の際には、2段下の葉も切り落とします。不要な葉を切り落とすことで養水分を若い葉に回していきます。
オクラ栽培のポイント
- 寒さに弱いので、気温が上がる5月中旬から栽培を始める。
- 種皮が固いので、一昼夜水につけたあと種まきをする。
- 収穫と同時に2段下の葉を切り落とす。
オクラは、栽培が比較的簡単で、追肥をしっかり行えば長期間収穫が楽しめます。また、種を取って翌年使用することもできるとてもエコな野菜ですので是非栽培してみてください。
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