チンゲンサイ(青梗菜)は、中国から入ってきたアブラナ科の野菜で、結球はしないがハクサイの仲間です。煮くずれしにくく、汁物や炒め物、煮物などさまざまな料理に使えます。
個人的には、チンゲンサイのシャキシャキ感が際立つ、豚肉との中華炒めが一押しです。
今回は、中国野菜の代表格であるチンゲンサイを育てる方法とポイントを紹介します。
チンゲンサイ栽培の基本データ
チンゲンサイを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | アブラナ科 |
土壌酸度(pH) | 5.5~6.5 |
連作障害 | あり(輪作年限1年) |
発芽地温 | 15~30℃ |
生育適温 | 15~30℃ |
株間 | 15cm |
植え付けから収穫までの期間 | 約50~70日 |
チンゲンサイ栽培のスケジュール
チンゲンサイは春から秋まで種まきができ、ほぼ年間を通じて収穫ができます。当菜園では、春と秋に少しずつ何回かに分けて種まきし、収穫しています。
これは兵庫県姫路市での栽培スケジュールです。栽培スケジュールは、地域や品種によって変わってきますので参考程度としてください。
チンゲンサイの育て方
土づくり
種まきの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。その後、雑草防止のため黒マルチをします。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2kg |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約100g |
肥料 | 化成肥料8-8-8 | 1㎡あたり約100g |
種まき
今回は、「緑陽」の種を使用し、畑への直まき栽培をしました。発芽率は90%以上となっています。
畝に条間20cm、深さ1cm程度の溝を3本掘り、種をスジまきしたあと軽く土をかけ水を与えます。
気温の上昇とともに害虫の被害を受けるので、発芽初期の段階から防虫ネットをべた掛けしておきます。
間引き
発芽したら生育に応じて順次間引きをします。
1回目は双葉のころで、約3cm間隔になるように間引きます。2回目は本葉が数枚出てきたころで、15cm間隔になるように間引きます。
生育期間が短く元肥だけで十分育つので、追肥は行っていません。
収穫
草丈が20cmほどで、株元の直径が5cm程度になると収穫時期です。
株元を持って根ごと引き抜いたあと根を切り取ります。
チンゲンサイ栽培のポイント
- 発芽初期の段階から防虫ネットをする。
- 栽培期間が短いので、追肥は不要。
チンゲンサイは、種まきから収穫までのスパンが短いので、端境期の野菜として重宝します。栽培も容易ですので皆さんも育ててみたらいかがでしょうか。
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