キャベツは家庭料理において季節を問わず使用する定番の野菜です。収穫時期によって、夏秋キャベツ・冬キャベツ・春キャベツなどと呼ばれ、スーパーの店頭で販売されています。
キャベツ栽培の作型は、春に種をまいて夏に収穫する、夏に種をまいて秋冬に収穫する、秋に種をまいて春に収穫する の3パターンです。
できるだけ無農薬で育てるのには、気温が下がり虫の食害が少なくなる秋に種をまく作型です。
今回は、初めてのキャベツ栽培をこの作型でやってみたのですが、巻きかけてはいたものの結球には至りませんでした。
残念ながら失敗に終わったキャベツ栽培ですが、何かの参考になればと思い紹介いたします。
キャベツ栽培の基本データ
キャベツを栽培するときに参考とする基本データを表にまとめています。
科目 | アブラナ科 |
土壌酸度(pH) | 5.5~6.5 |
連作障害 | あり(輪作年限2~3年) |
発芽地温 | 15~30℃ |
生育適温 | 15~25℃ |
株間 | 40~50cm |
種まきから収穫までの期間 | 110~200日 |
春キャベツ栽培
種まき(10月下旬)
今回は、トーホク交配の四季どりキャベツ『味星』を使用しました。春、夏、秋まきができる交配種で、やわらかく多汁でおいしいキャベツができるそうです。
種は9㎝のポットに深さ1cmの穴を掘り、3~4粒まきます。5mm程度土を被せてたっぷりと水を与えます。
1週間ほどで2本立ちに間引きし、本葉が2枚になる頃に1本立ちにします。
土づくり(11月中旬)
種まきの1~2週間前に、畑に堆肥と石灰と肥料を施し、よく耕しておきます。
堆肥 | 醗酵鶏ふん | 1㎡あたり約2kg |
石灰 | 有機石灰 | 1㎡あたり約100g |
肥料 | 化成肥料14-14-14 | 1㎡あたり約100g |
植え付け(11月下旬)
種まきから40~45日(本葉5~6枚)になれば畑へ植え付ける時期です。
下の写真のように本葉が3枚程度で、少し早いですが植え付けを行いました。
育苗した苗の畑への植え付けは、株間40cmで2条に植えました。
防霜対策(12月中旬)
気温がかなり低くなってきたので、防霜対策として寒冷紗をトンネル掛けしました。
とう立ちを防止するため小苗で越冬させます。
追肥(2月上旬)
2月に入ると、追肥を行いました。
醗酵鶏ふんを1株あたり100g程度与えました。
収穫(4月中旬)
4月になると収穫時期です。
葉は大きく育っており、中心部は巻きかけているのですが結球には至っていません。
しかし、これ以上待ってもとう立ちするだけだと思い、収穫を開始しました。
外葉を14枚程度はぐと、ゆるく巻きかけた中心部になります。
調べてみると、結球するためには外側の巻かない葉(外葉)が20枚くらい付く必要があるとのことで、今回は、外葉が十分育っていないことがわかりました。
春キャベツ栽培をしてみて
初めてキャベツ栽培をしたのですが、結球しないという残念な結果になりました。
これは、結球するために必要な外葉の枚数が不足していたのが原因ですが、そもそも栽培を開始する時期が遅かったために外葉が不足したと思われます。
次回は9月中旬に種まきをし、10月上旬には畑に植え付けたいと思います。
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